舐めたブレーキパッドピンの摘出【KLX125】
基本的に更新するのに半年かかるのがこのブログの特徴です。
夏休み暇なので今まで溜めたのを気が向いたら書いていこうかな~って感じです。
ブレーキパッド交換しよう
KLXを買ってまずブレーキパッドがペラッペラだったのでとりまここだけ交換しよ~と思い立ち、工具を引っ張ってきて作業を始めるや否や、僅か2分持たずに作業は中断します。
あれ、固、、
ここってそんな固く締めるとこじゃないよな ^^;
クックックッ ヌルッ
舐めました。
何が焦るってこれがKLXを購入して初めての初歩的な整備だったため、あ、俺は整備向いてねえわと思わざるを得ないミスのタイミングです。
一発舐めてからはまだ六角部分が生きていたため、力の加減かな~と思いつつ新しめの六角で何故か再挑戦し、六角穴が見事な真円に。
ねじは舐めてからでも然るべき対処をすれば、そこまで難儀せずに取れるケースがあります。
急がば回れの典型でした。
エキストラクターなるものがあるらしい
エキストラクター(逆タップ)は舐めたねじを緩む方向に食い込ませて外すタップです。
これは基本的にはねじにドリルで下穴を開けて使用するものであり、買った当初はパッドピンがメス?タイプの六角ボルトだからそのまま使えるっしょ~という浅はかな考えで購入し、後に下穴を開ける必要があることを知りました。
そのままエキストラクターで回すも舐めた穴を拡張して終わりました。
でかめのサイズを無理矢理叩き込むとかを試みましたがやはり無理そうです。
下穴を開ければ使えないこともなさそうですが、パッドピンは比較的細いボルトであるため、穴を開けるのは少しリスキーな気もします。
ましてや初心者の整備でキャリパーにダメージとかいってたら洒落になりません。
といった感じでこの方法は諦めました。
ブログでなるほどな記事を発見
他の方法を探していると、同じスライドピンを舐めた人の記事でまた違った方法でねじを取り除いていました。
トルクスソケットで。
最初???としかなりませんでしたが理屈はエキストラクターと同様で、舐めた穴より少し大きめのトルクス(星形)のソケットを無理矢理食い込ませて外すというものです。
なるほどな~
あいにく家にトルクスソケットを持ち合わせてないし、この為だけに買うのも何か癪なので友人に借りました(マジで助かった)。
本当に無理矢理ハンマーでたたき込む感じなので、もしかしたらソケット側がダメになるか心配でした。あくまで借りてるので、、
舐めた六角穴(ほぼ真円)にトルクスソケットをぶち込む
舐めた穴に大きめのトルクスを当てがい、あとはプラハンでひたすら叩き込みます。
昼間の住宅街にカーンカーンと空しく金属音が響きます。
ここでポイントですが、トルクスが動かなくなるまで確実に噛ませます。
回す方向にガタがなくなるくらいガッツリ食い込むまで根気よく叩けば、外せる確度もより上がります。
私は非力なので15分くらいずっと叩いてた気がします。
長時間叩くと疲れが出てきて自分の指を叩きかねないので、軍手は必ず着けることを勧めます。
というか着けてください。(やらかしました)
捻っても全然動かないようになったら、スピンナハンドルなどの大きなトルクをかけられる長物で一思いにグッと緩ませます。
無事に外れました。
アルマゲドンのあの曲が聞こえてきます。
しっかり食い込んでいるのが覗えます。
勿論このピンは新品に交換しました。
ソケットのダメージは少し塗装が剥げてしまいましたがそのくらいです。(借り物だけどアーコンクライゼンゼンダイジョブーらしいです。ごめんなさい)
トルクス自体の形状はパッと見全然変わってなさそうで良かったです。
対策
パッドピンも一応消耗品なので、スライド部分に段付きがあれば耐水ペーパーで磨くなり、舐め気味なら交換なりするのが無難です。
舐めてからでは遅いので。。
またパッドピンは固着する話も少なくないので、パッドの交換時にモリブデングリスをねじ部に塗布するのも有効です。
あとは適正トルクで締めることです。これが一番大事な気がします。
KLX125のパッドピンの適正トルクは前後共に「17Nm」です。
【純正部品No.】フロント:92043-1416 リア:92150-1144